サイパン ゼロ戦ポイントの飛行機の正体は!?

ダイバーの目から見るサイパンの海に眠れる数々の太平洋戦争時の遺物!

現在サイパンでの調査で解った事は、サイパン ゼロ戦ポイントに眠る飛行機は、フロートを持つ水上機であり、ゼロ戦より2m程長く大きめの飛行機である事です。今回調べて行く段階で機体自体が原型を留めている事が寸法を測る為に助かりましたが、機体自体が裏返しの状態なので、決めてを見つける為に部分部分にカットして調べて行きました。結果、サイパンのゼロ戦と言い伝えられていた飛行機は、愛知航空機のゼロ式三座水上偵察機が有力候補に上がって来ました。

まずエンジン部分ですが、ゼロ式三座水上偵察機の場合、左写真の三菱金星空冷星形14気筒エンジンになります。たしかにサイパンゼロ戦ポイントのエンジンは星形に14個がありました。またエンジン部分へつながるパイプの配置や太さなどもサイパンの写真とそっくりでした(中央写真ではそのパイプ部分がはっきり確認できます)。エンジン自体は皆似ているので結果は出せませんでしたが、右写真ではエンジン部分につながるパイプが細いように思われます。ちなみにゼロ戦のエンジンは右写真の中島栄型になります。皆さんはサイパン写真のエンジンがどちらに似ているかお解かりですね。

次に上の3つの写真から比べて行きたいと思います。左写真はゼロ戦22型の写真ですがエンジンカバーのすぐ後ろに主翼がありエンジンカバーもやや長めです。中央写真はサイパンゼロ戦ポイントの物ですがエンジンカバーはすでにありませんが、エンジンカバーを推定すると短めのカバーと思われます。またエンジン部分の後ろに70cmほどの胴体がありその後ろに主翼が付いています、このことからゼロ戦よりも主翼より先が長い機種という事になります。また右写真のゼロ式三座水上偵察機をご覧下さい、エンジンカバーがやや短く70cm程の胴体の後ろに主翼があります。そしてエンジンカバーから主翼までの胴体部分下に排気管の様なパイプが付いています。サイパンゼロ戦写真も同じ様な物が付いています(中央写真は裏返しになっているので反対上側になります)。そしてプロペラ先端のカウリング部分もゼロ戦は尖っているのに対して右写真は丸みがあります。サイパンゼロ戦ポイントのものも丸みがありました。

次にサイズですが左写真の左上にいるサイパンダイバーはフィンをはいた状態で有に2mを越える方です。右写真ではパイロットが写っているのでだいたいの大きさが把握できます(右写真はゼロ戦23型です)。メジャーで寸法を測ってみましたが全長が約37フィート、全幅が約48フィートでした。ちなみに主翼の先端が折れていてアバウトです、また水平尾翼部分から砂に埋まっていたので砂を掘り胴体の最後尾まで手でなぞって計りました。資料によるとゼロ戦は9m強、ゼロ式三座水上偵察機は12m弱(全長)です。

左写真は、主翼の横に落ちているフロートです、実際には2つ有るはずですが、もう一つは発見出来ませんでした。また右写真は胴体と主翼部分ですが、引き込み脚のあった形跡は無く、代わりにフロートの接続部分とフロートの足部分が残っています。

この写真は、主翼の裏の写真ですが手前にスライド式の窓のような物と向こう側に楕円形の窓の様な物がありました。ちょうど三座シートの中央座席の前あたりに位置していました、これは航空写真を撮影するための窓と思われます。(ゼロ戦にはありません)

以上の事から考えると、サイパンのゼロ戦ポイントに沈んでいる飛行機は、旧日本海軍機であり、愛知航空機製のゼロ式三座水上偵察機である事が解明されました、ゼロ式三座水上偵察機は、今もサイパンの海にゼロ戦という名で眠っているのです。 この調査は、サイパンにおいて、素人のマサ本人が趣味の範囲で行ったものなので、間違いも多く、迷惑をおかけすると思いますがご了承下さい。
今回,写真を提供して頂いたヒサオさんのHPです。
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